第二章:執念の土地探し 〜森林組合への突撃と、地番の罠〜
こんにちは!ゼロからドッグラン作りに挑んでいるはちです!
前回の第一章では、勢いだけで「土地を貸してください!」と突撃したものの、不動産の師匠から「農地(田んぼ・畑)の恐ろしさ」と「5反の壁」という高いハードルを突きつけられました。

「農地がダメなら、山林か宅地だ!」
そう決意した僕の、泥臭くも熱い大捜索がいよいよ始まります。
■ ネットで見つけた「西諸地区森林組合」への突撃
「不動産屋に情報がないなら、山のプロに直接聞けばいいんじゃないか?」 夜な夜なネットサーフィンをしていた僕の目に飛び込んできたのは、宮崎県小林市にある「西諸地区森林組合」という文字でした。
🌲 森林組合ってどんなところ?
森林所有者が集まって作る協同組合のこと。
山の管理や伐採、苗木の植え付けなど、林業のプロが集まる場所です。
普通、一般人がふらっと相談に行くような場所ではありません。
「ここなら、山を手放したい地主さんの情報があるはず!」 そう信じて突撃したところ、対応してくださったのは、組織の要職であろう「参事」の方でした。
僕が「ドッグランをやりたいんです!山を探してます!」と伝えると、参事さんは驚きながらも、優しく微笑んで言いました。
門前払いどころか、前例のない挑戦を面白がって、親身に寄り添ってくださったのです。
■ 衝撃の「100件超え」と、僕が譲れなかった条件
驚かれつつも、僕は必死に「理想のドッグラン」の条件を伝えました。
広さ:1町歩(約3,000坪)以上。 少なくとも6反(約1,800坪)は欲しい
地形: なるべく平坦。でも勾配があってもOK
直線距離: 「ルアーコーシング」をやりたいので、直線で100m取れる場所
🐕 ルアーコーシングとは?
模型の獲物を機械で追いかけさせ、ワンちゃんの走る速さや100mのタイムを測る競技。
これには広大な直線距離が不可欠なんです!
すると参事さんから、耳を疑うような言葉が。

えっ、そんなにあるんですか!?
内心、心臓がバクバクしました。その膨大なリストの中から、インター近くなどの目ぼしい地域を15件ほどピックアップしていただきました。
■ 森林組合は「不動産屋」ではない
ここで、これから土地探しをする人に伝えたい大事なポイントがあります。
森林組合は不動産仲介業者ではありません。
僕がいただけた情報は、「地番」と「地目」だけ。
それを参事さんのご厚意で、自分のノートに必死にメモさせてもらいました。
あとはその数字という名の「羅針盤」だけを頼りに、自力で山へ入り、土地を探し出すしかありません。
■ 地番(ちばん)の罠:Googleマップが通用しない!
メモを握りしめ、お礼を言って飛び出し、その足ですぐに現地へ向かいました。
しかし、ここで本当の「山の洗礼」を受けることになります。

ぁぁぁぁああああああ!!!
📖 住所と地番は全くの別物
普段使う「住所」は郵便用。
一方、法務局の「地番」は土地の戸籍。
僕が探していた地域は街から離れ、地番整理もされていない場所。
Googleマップに地番を打っても、現在地すら合っているか怪しい世界です。
「おそらくここかな…?」
までは辿り着くのですが、境界線も分からず、完全に迷子。
参事さんは「場所を絞り込んでくれれば、後日一緒に行って事細かに説明しますよ」とまで言ってくださいましたが、僕は立ち止まって考えました。
「僕ですら辿り着けない場所に、
お客様が迷わず来れるわけがない……」
ドッグランは「来ていただいてナンボ」の世界
このアクセスの難しさは致命的な盲点でした。
山林という狙いは良くても、あまりにも深すぎる山は、ビジネスとしては成立しないのだと痛感したのです。
■ 絶望の夜に見つけた「運命の1町歩」
「あぁ、行き詰まった。どうしよう……」

絶望ぁぁぁああああ!!
疲れ果てて帰宅し、夜の静寂の中で再びパソコンにかじりつきました。
すると、ある地元の不動産屋さんのホームページで、50件ほどの土地売り出しリストを発見。
何気なく上から順に眺めていたら……画面が止まりました。
広さ:ちょうど1町歩(約3,000坪)!
地目:山林・原野(一部だけ畑)
場所:最高!!(インターからも近く、誰でもわかる場所)
「ここだ……絶対にここだ!」
ソワソワして眠れない夜。翌朝、一睡もせずに現地へ向かうと、そこには野バラや藪はあるものの太い木は少なく、自分たちの手で開拓していけそうな理想の光景が広がっていました。
■ 一歩進んだ「法務局」の待ち時間
その足で法務局へ直行しました。
もう慣れた手つきで申請書を出し、登記簿(登記事項証明書)を取得します。
💡 知っておくと得する「法務局」の仕組み
登記簿は、赤の他人でも、誰でも、1通数百円で取得できます。
そこには地主さんの名前、住所、そして「いつから持っているか」という歴史が刻まれています。
「地主は……Kさんか。」 まだ契約どころか、一度も会ったことさえない。
でも、この名前を手にしただけで、ドッグラン完成に一歩近づいた気がして、法務局の退屈な待ち時間さえも、たまらなく愛おしく感じたのを覚えています。
何も進んでいないようで、確実に何かが動き出した。
そんな予感がしていました。 ここから、僕の「地主Kさんを探し出す旅」が始まります。
・「前例がない」と言われる場所(森林組合)に、優しく頼れるプロ(参事さん)がいた
・「地番」を自分で調べて現地を歩く泥臭さが、土地の良し悪しを教えてくれた
・「お客様が来れるか?」という視点が、理想の土地を引き寄せた
さあ、地主さんの名前と住所はわかった。
次は、見ず知らずの僕が、どうやってコンタクトを取り、この広大な土地を勝ち取るのか?
▶ 次回:第三章:地主Kさんを追え! 〜アポなし突撃と、辿り着くまでの執念の1週間〜
物語は、いよいよ核心へ。
ご連絡お待ちしております!!!

